日本政策金融公庫研究所インタビュー!!
~日本政策金融公庫研究所インタビュー~
社長がスリーマウスを起業されたきっかけなどについてお話されています。
スタートアップカフェにであったことです。実は起業に関して積極的ではなかったのですが、スタートアップカフェで各専門家を紹介され、相談していくうちに、各専門家から業界で実現したいことを引き出され、起業に対してやる気を駆り出されたためです。
②独立当初は?
独立当初は、私を除き栄養士1名、調理師3名で派遣事業からスタートしました。独立した時点では、派遣の仕事の依頼がありましたので8月1日から仕事をいただきました。
③派遣事業など含め、人員の確保は大変だったのではないですか?
独立してから、毎月のように仲間がひとり、またひとりと集まってきました。私が力を入れているのが人材教育特に栄養士、調理師食というのは専門職ですが、マネージメント力を身に付けさせたり、多職種に興味を持たせたりなど外部講師による教育を実施していくことに重きをおきました。これに興味を持たれた人たちが集まってきました。
④もともとは口コミということですか?
そうですね。人数は少ないですけど。
⑤それから少しずつ、広がっていったのですね。
先ほど申しました8月からの派遣スタート後、9月に委託の話が直接病院から電話を頂いて呼ばれた訳です。前会社の時からつながりがあり、お声を頂いたことで、翌年1月から委託事業が始まったのです。
⑥これが事業を大きくするはずみになったのですね。
そうですね。当時政策金融公庫の所長様から費用だけでなく、色々なアドバイスを頂いたことが大きいと思います。当初は初年度6,060万円の売上高計画でしたが、結果10,000万円を超え利益を生み出しました。今期2年目ですが、売上高は24,000万円で黒字決算で終えれる予定です。
⑦今の委託先は?
病院が3カ所、特別養護老人ホームが2カ所、フードコートが1カ所です。それと派遣も2名稼働しております。
⑧委託が多くなると、そちらで手が一杯になるのでは?
そうです。派遣要員の調理師、栄養士を募集していますが、どれくらいの実力があるのかわからないので、実力がわかっている人を派遣に出しています。その為やはり委託が増えると派遣要員が減ります。
⑨コンサルティングの方は?
実は給食業界より、外食産業での経験年数が長い分、飲食店運営に入りやすいですね。問題点の抽出、その改善策、その方法などチェックシートを作るのも好きですし。そういうことを考え、コンサルティングというのはおこがましいですが、運営委託という点で取り組んでいます。
⑩順調に商売されていますが、ご苦労は?
人材です。特に現場の作業者、栄養士、調理師における現場のマネージャークラスはいますが、本来の組織の管理職、経営幹部クラスでの人材がいません。他社からへっとハンティングも考えますが、やはり自社の社員を育てたいと思っていますが、現実は厳しく、現状は良くも悪くも私一人が動き判断している状況です。
⑪そういった意味では右腕が必要では?
そうですね。
⑫具体的な人材育成は?
各事業所のマネージャーを絞って10人くらいを毎月外部講師による研修を来期は実施していきます。
⑬最初のリーダー候補を選ぶ基準は?
各マネージャー、及びマネージャー候補、それと次長、係長などです。
⑭自社の育成としては?
月1回の定例会議の中でしかできていません。
⑮12か月後の目標は?
本来の組織体系を確立しています。各セクションの役割を明確にして機能させたい。
⑯現在受注しているので信用はあると思うが、新しい会社ということで尻込みするところは?
今受注しているところは前の会社からの付き合いがあり、新たに営業したところはありません。現在も決定ではないですが、二つの病院からお話を頂いています。
⑰強みは?
ホームページに記載してありますが、病院や施設などの給食事業の本質をいかに理解して各スタッフが取り組むか、我々はどう取り組ませるかだと思います。このメンタル部分を持たせることで、厨房業務も変わってきます。誰しもが思っていること例えば思いやりを持つことは大切と理解しながら、いざ現場では人の誹謗中傷、陰口を言うことは平気なのです。このことを何度も何度も本当にスタッフが理解するまで追いかけていきます。
⑱結果、変化はどうですか?
あったり、なかったりですね。チームワークが取れている厨房が出てきていますから、この現場は変化してきている人が増えてきたからではないでしょうか。
2時間もお話されたそうです。社長のスリーマウスに対する熱い思いが伝わってくる内容でした。